学会について

概 要

本学会は、2010年8月に発足したStimulation Therapy研究会の10年間の活動後、研究会を引き継ぐ形で2019年1月に発足いたしました。前身のStimulation Therapy研究会時代の磁気刺激治療に関する研究のみならず、その他様々な電気治療、マニュアル手技による治療、又それらの効能効果をもたらす方法などを広く各方面から求め、又日本のリハビリテーション分野における様々な治療・評価を網羅した活動を目的とし、多くに門戸を広げ、多方面からの研究、発表、情報交換により、リハビリテーション分野の様々な治療法と評価法の更なる発展を目的として設立しています。


理事長挨拶

社長

日本スティミュレーションセラピー学会 (旧 Stimulation Therapy 研究会)
理事長  安保 雅博
東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座 主任教授

新型コロナ禍は、発生から2年経っても収まる気配がなく、皆様ご苦労されていることと思います。予断を許さない状況が続いていますが、一日も早く普通のことが普通に行えるようになりたいものです。

日本スティミュレーションセラピー学会は、2019年度に10年間続けていたStimulation Therapy 研究会から学会へと昇格いたしました。2019年度は福島で、2020年度は青森で、2021年度は三重県の伊勢で現地開催とオンデマンド開催をいたしました。青森と三重の両学会とも感染者を出すことなく、130名を超える現地参加者があり盛会でした。運良く両会とも新型コロナ禍が少し落ち着いた間に開催することができました。おそらくこの期間に現地開催した数少ない学会の一つであったと思います。とても運が良かったこと、また関係者の皆様方の見事な準備や対応があったことだと深謝しながら、やはりリアルが一番良い、としみじみと感じる学会でもあったと思います。 日本スティミュレーションセラピー学会の特徴の一つは、15年前から積極的に行って多くの欧文論文を排出している反復性経頭蓋磁気刺激治療があると思います。2020年にClin NeurophysiolにLefaucheurらによるEvidence-based guidelines on the therapeutic use of rTMS An update (2014-2018)がでましたが、Level AやLevel BにMotor strokeがあり、nonfluentの失語症もLevel Bに入ってきました。慢性期のMotor strokeは、Level Cになっていましたが、これは単純に適応基準の問題であることも容易にわかりました。もうすでに世界の標準的な治療法になっており、日本からさらに皆さんと協力して良い論文を排出できるように努力したいと思っています。もう1つは、ボツリヌス療法(BoNT-A)です。日本の脳卒中ガイドライン2009にはこの注射は『上肢の痙縮の軽減、関節可動域の増加および日常生活上の介助量の軽減に有効である』とありましたが、2021年のガイドラインでは『脳卒中後の上下肢痙縮を軽減させるために、もしくはその運動機能を改善させるために、ボツリヌス毒素療法を行うことが勧められる(推奨度A エビデンスレベル高)』になりました。BoNT-Aに関しても、反復性経頭蓋磁気刺激治療とミックスしながら高みを目指したいとおもいます。

日本スティミュレーションセラピー学会の発展をさらに願うばかりです。